方向性電磁鋼板と無方向性電磁鋼板の違い


一般的に電磁鋼板には無方向性電磁鋼板と方向性電磁鋼板といった種類のものがあります。これは電磁鋼板の材質
そのものの種類ではなく特性のような種類に分けられます。

図1にその特性を分かりやすくまとめてみました。
図1



簡単にいいますと無方向性はどの方向からの磁束にも対応します方向性には磁束を通す方向が決まっていて、決
まっている方向以外の磁束は通しにくいという性質があります。

無方向性電磁鋼板の技術が確立されたのは最近だと聞きます。
30年ぐらい前のモータはコアを分割して方向性電磁鋼板を磁束の向きに沿うように分割したといわれています。
現在の無方向性電磁鋼板は一枚の板で成型でき、どの方向から磁束を受けても通す性質をもっています。

私がモータの電磁鋼板を製作するときに無方向性と方向性の意味が分からなかったので選ぶのに悩みました。
最近では方向性電磁鋼板はトランスなどの用途向き、無方向性電磁鋼板は回転機などの用途として販売されて
います。

だから、前にどこかサイトでエコランのモータコアを自作する際にトランスのコアの塊を加工してモータに使用してる人も
いましたが、トランスのコアはあくまでトランス用なので動かないことはないですが使用するのは止めた方がいいで
す。
鉄損失が大きくなるだけでなく、コアが鳴いて騒音の音源になる場合もあります。
トランスコアを使う時は分割するか積層を一度ばらして一枚一枚重ねるときに角度を変えて積層するといったことをして
下さい。


方向性電磁鋼板を分割して使用するとどうなるか?
回転騒音が大きい
発熱する
鉄損失が大きい
つまり効率が悪い
っということです。騒音が大きくなるのは最近の家庭電気製品の事情より良くないですからね〜。洗濯機などはブラシレ
スDCモータでソーラーカーのモータみたいなのが使われています。

私はソーラーカーのモータコアを製作するときにいろいろ調べた結果、無方向性と方向性の違いがわかったので、無方
向性電磁鋼板を製作することにしました。


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