電磁鋼板を積層する理由


なんでモータのコアというものは何枚も重ねられ積層されているのか疑問に思ったことはありませんか?ミニ四駆のモ
ータだって、ちゃんと積層されて絶縁処理が行われているのです。

コアの積層理由については図1をよく見てください。
図1

図1より積層することによって渦電流の発生を抑えていることがわかります。

モータは積層すればするほど鉄損失が減り
効率が良くなる一方でデメリットもあります。

それは材質強度が弱くなる、生産コストがかかるといったデメリットがあります。
企業はこのような生産性と性能がうまく両立できるコアを設計します。

材質によって一枚の厚みが変わります。
アモルファスコアは0.02mm〜
珪素鋼板は0.5〜0.3mm
スーパーコアは0.5mm〜0.1mm

ソーラーカーやエコランで使用する電磁鋼板は0.5mm〜0.2mmが一般的です。
電磁鋼板には一枚一枚表面に絶縁皮膜が処理されており、テスターなどで通電チェックをしても電気は流れま
せん。ちなみに材質自体はもともと鉄になどで破断面からテスターをあてると電気がながれます。

電磁鋼板の取り扱いは曲げたりしないだけでなく、むやみに引きずって絶縁処理を剥がさない様にしましょう。

私が今回、ソーラーカーのブラシレスDCモータのコアを製作するにあたって厚みを0.1mmにすることも視野に入れてい
ましたが結局、費用の面から0.1mmの電磁鋼板は購入しませんでした。


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