ブラシレスモータ巻線の直並列の変更と設計方法


まず、みなさんモータの種類はいろいろありますがソーラーカーのホイールインDCブラシレスモータを例にとって中身が
どのようになっているかご存知ですか?

基本的にはラジコンのモータもエコランのモータもソーラーカーのモータも同じです。
電車などのモータはΔ結線であるもの、もしくは始動時のみΔ結線を使用してあとはY結線で駆動させたりしています。
ソーラーカー、エコラン、ラジコンで使用するモータではY結線であることが多いです。
図1
図1のY結線の3つの先端が端子となります。
一般的にA相、B相、C相かU相、V相、W相といった言い方をします。
真ん中の部分を中性点といいます。

モータは巻く場合、巻き始めを相として巻き終わりを中性点とします。
図1のように巻き終わりは並列数がいくつあっても全部一つに接続します。

巻き終わりをすべて一つにまとめて大丈夫なのか!!?
そんな疑問思いませんか?


それは図2を見たらわかります。

図2
図2は各相の電圧のグラフです。
矢印の部分を見たらわかりますけど、
U相、V相、W相の総和が0Vなんです!!!
そうです!!これは黒の点線で囲まれた場所だけでなく、
3相はどこの状態を総和しても0Vなんです!!

この図・・・作るの大変だったんですよ。休日返上で図の作成しました(汗 
みなさん、もっと図を見てやってください。私が喜びます。

・・・は、いいとして中性点はグラウンドと同じなんです。


では本題に入ります。

図3

まずモータのスロットが36ある場合、各相に12スロットずつ割り振られます。
すると最大12直にスロットを直列させることができます。
並列するということがどのようなことかといいますと、図3のようにY結線を並列することをいいます。つまり、図3では3
並されていることが分かると思います。

っということは図3は1直3並だということです。
図3からわかることは一直分が1スロットならば、図3のモータのスロット数は9スロットです。

例えば、ここから直列数を変えるとすると組み合わせは
1直3並と3直1並です。

私のモータは36スロットなので直並列の組み合わせは
12直1並
6直2並
4直3並
3直4並
2直6並
1直12並
です。

モータを設計する人は何をもって直並列を決めているのか?
結局何が目的で組み合わせを決めているのか?

教えます!!

例えばあなたがモータの回転数を落としてトルク重視のモータを設計したいとしましょう。
すると最初の状態よりもたくさん巻かなくてはなりません。
しかーし!モータのコアには巻ける面積が決まっているじゃないですか!
これじゃコアから巻線が溢れ出てしまいます。

そういうときに直並列を変えるんです!

6直2並30T1000rpmのモータを12直1並で1000rpm出力したい場合は15Tしか必要ありません。
逆に言ってしまえば、12直1並で30T巻くと500rpmになるというわけです・・・なるかなぁ?・・・

そういう法則です。この法則を使って、例えば巻線の占積率を上げたりするわけです。
直並列は巻線径変えたりもするので占積率に大きく関わってきます。
こうやって銅損失を下げていくのです。


・・・あの・・・ここまで言っといてなんですが、本当に何かの参考資料を見ているわけでなくて私の脳みそから引きずり出
してるデータなんで信頼性はイマイチです。
法則はあっていると思いますが万が一間違っていても当方は責任を負いません。

何か間違っていましたら掲示板にでも書き込んでください。感想でもかまいません。
宜しくお願い致します。


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